中国からの団体旅行解禁

飲食や観光を生業としている人たちには朗報ではあるのだけど、観光にお金を支払う方のわたしらには何のメリットもないニュースである。
あの迷惑な中国人がまた増えるかと思うとうんざりするのである。
2020年以前のインバウンド客が話題になっていた頃、京都に旅行した。ライトアップを見ようと東山へ地下鉄で向かうときのあの混雑、混雑の半数以上が外国人だった。マナーが悪いとかはないのだけど、その後、円山公園から清水までひたすら混雑の中を歩いた。次の日、嵐山やら祇園白川など歩いたがとにかく人が多すぎ。
テレビのニュースで京都のお土産屋の店主にインタビューでも、これ以上人が増えて混雑している京都なら悪いイメージを持つだろう、と言っていた。すでに私はその悪いイメージである。
富士山の自然とか京都の歴史資産とかを利用して金儲けするのは果たして正しい道なのだろうか。自然や歴史を保護するための出費なら許せるが、全然知らない人たちの金儲けのためとすれば観光で自然や歴史資産を食いつぶすことになる。
富士山に携わる人々は自然保護のために大変な努力をしているそうだが、5合目の雑踏をみると「これでいいのか」と声を出したくなる。
オーバーツーリズムは日本だけではない、有名なのがエベレスト。画像を見ると頂上付近で渋滞していると言う。入山料だけで一人1000万円とか。(その他も入るのか)そのお金目当てに国家も観光業もオーバーツーリズムを許している。その代償として大量のゴミが問題となっている。金の亡者にはあのゴミや渋滞は見えないのである。

今もテレビで「スーツで富士山登山」というのを流している。お約束で画面の隅に「専門家の指導のもとで」とテロップ。専門家の指導があればいいのか、と言いたくなる。金の亡者が食い物にしているのである。