J・キャメロン氏、圧壊潜水艇の危険認識

あと何時間で酸素がなくなる、とずっと騒いでいたマスコミだったが、酸素がなくなるタイミングで全員死亡のニュース。
そもそもが交信ができなくなった時点で水圧で潜水艇は潰されていた。
誰の意図かは分からないが引っ張るだけ引っ張って実は潰れていた、というのはどうも歯切れが悪い。伏線は張られていた。関係者による潜水艇の強度不足の証言。他にこれといった情報はなくそのまま証言どおりになった格好だ。
この潜水艇は何度も深海に潜って実績があるというのが売り文句だった。が、気圧や水圧というのはじわじわと蝕んで行くことを知っている。御巣鷹山事故で知ったのだ。数年前の尻もち事故でボーイング社が圧力隔壁の修理。これがマニュアル通りにできていなかったのが引き金。747SRは短い距離のフライトに特化した機体。修理のあと国内線を1時間ぐらいのフライトを1日に何度もこなして圧力の増減を繰り返して金属疲労が貯まっていく。そして当時のJALにそれを見つけるだけの整備士のスキルも余裕もなかった。つまり飛べば飛ぶほどリスクは高まっていき1985年8月のあの日に破壊が起きて多数の犠牲者を出した。今回の潜水艇も同じで潜れば潜るほどリスクが高まっていったということだ。機器の安全を過去の実績に頼るのは間違っていることがわかった。自動車だって同じで10年故障無しだから11年目も安全というわけにはいかない。さらに人間はもっと危ない。何十年も無事故だからという80歳のドライバーが安全だとは誰も思わない。
昔の人は「河童の川流れ」とか「弘法にも筆の誤り」といった。