金曜日

金曜日の勤務が終わり帰宅した。
私を標的にしているクレーマーにつきまとわれてしんどい仕事になった。
管理職にも何度も呼ばれて小言を言われるのだけど、クレームの内容が「チェック項目を一つ一つ赤ペンでチェックしないで検印1つで済ませている」というようなもの。全部あっていれば検印1つで良いと思うのだが、チェックの下に赤ペンでチェックするしないの、というどうでもいい話。それがクレームとして入ってきたから、私はいきなり不良社員の烙印を押されてしまった。私の本来の仕事は普通にできているし顧客管理も問題ない。が、その顧客にクレーマーがいるだけで状況は一変である。
なんだそれだけのことなら、とこの話を聞けばそう思うだろうが、その小さい話が毎週のようにクレームなのである。プリントの枚数が多いとクレーム、翌週は1枚にまとめたら「少なすぎる」とクレーム。つまりこちらがどのように出ても結局クレーム、管理職から小言。これを1日おきにやられては精神的に持たないし仕事にも支障が出る。
すでに、睡眠薬精神安定剤胃潰瘍の薬、胃炎薬、腰痛の薬などを処方されていて病休一歩手前の状況だ。すぐに辞表を出さないで病休、有給休暇を消化してから退職でもいいと入れ知恵された。

通常業務だけでもブラックと言われている私の職場、さらにこういう障害があれば私のような最下層の非正規雇用は辞めるしか手はない。

20年前、仕事がどんどんきつくなっていったが若さと体力に任せて乗り切ろうとしていた。
ところが、内臓にがんが見つかり開腹手術。ステージ3ということで死を覚悟した。
私はストレスが溜まるとこうなると知ったのである。
命を賭してまでやるべき仕事などないのである。忙しさを自慢するようなやつはこういう経験を運良くしていないだけのこと。もしくは、50代60代で死んでしまう人だ。
私は20年前に命拾いをしてなんとか生きてきた。今更頭のおかしいクレーマーのために命を捧げるつもりはない。
実は先日死んだおじさんの奥さんのおばさんに電話で相談したら、笑い飛ばされた。「気にしないであなたらしく楽しくやりなさい。それでダメならしょうがないじゃない」
何度もここで書くが私は良い友人、先輩に恵まれている。