トヨタで環境にいいクルマ試乗会、今度はプリウスPHVである。
それなら相当前に試乗したのだけど今回は気合が入っている。GRプリウスPHV。
GRといえばトヨタのスポーツカーブランド、以前はニスモみたいに既製の車種にチューニングという感じだったが、スープラにしても86にしてもヤリスにしてもGRブランドの車種にしている。
と、思っていたらPHVのGRというからちょっとびっくり。そもそもプリウスにGRがふさわしいのか。
実写は黒、GRのエンブレム、ペラペラのタイヤ、GRのマークの入ったブレーキがチラリ、シートはしっかりしたバケットシート、ムードは満点? かな。
スタートボタンを押してもバッテリーフル充電ではエンジンはかからない。走り出して見ると普通のプリウスである。HVプリウスと比べればPHVが重心が低い(重い)事もあって乗り心地は良いとされている。交通量の多い道に合流、流れに乗るためにフル加速、うーん、普通のプリウスだな。広いところでスラローム、ボデイやサスは流石にしっかりした印象、タイヤのグリップにも余裕がありリアサスも粘る感じがある。ロールが少ないけどゴツゴツ感がないのは今風。かなりの速度でコーナーに突っ込んで行ってもそこそこ曲がってくれそうだ。が、なんとなくタイヤの性能に強く依存した感じがした。
シャーシや足回りがいいのだけどパワートレインはほぼノーマルのようでアクセルを踏む楽しみはほとんどない。そうだ、パワーモードのボタンがある。押してみよう。するとスタートやコーナーの立ち上がりなどで強いトルク、アクセルに敏感に反応する。アクセルを踏んだ時にEV特有のモワッとしたトルク感でなくガツンと加速体制に入る感じだ。なんだけどその後の加速はノーマルなんだよなあ。
スープラにもヤリスにもアンダーパワーのエンジンのグレードがあり、そこそこの評価を受けているのだけどこのPHVはGRとしてはビミョーだった。
どうしてもPHVでスポーツ走行したいというニーズに答えた感じ。そもそもプリウスを買う人でそこまでコーナーを攻めたいと思う人がどれだけいるのか。
ちなみに私が今乗っているハイラックスにはアイドルストップはついていない。そして、買い換える予定のGRヤリスもアイドルストップがついていないそうだ。そもそもがRVでレジャーするとかスポーツカーに乗るとか考える人はチマチマ信号のたびにエンジン止めようとかほんの数kmの燃費の違いなど気にしないのである。(笑)