ギガスクールは個人負担

文科省はPC支給に当たり、1台5万円程度を想定して1台4万5000円を上限とした国費の投入を決め、標準仕様書を提示し、マイクロソフトWindows)、アップル(iPad OS)、グーグル(Chrome OS)の3種類のPCを示した。各自治体はこれを基にして仕様書を作成し、調達業者を選定して支給している。

 全国の小中学校でこうしてPC支給が早まった中で、次の課題として浮上したのが高校生へのPC支給だった。

 ITベンダー(供給事業者)はこう話す。
「小中学校と異なり、高校は義務教育ではない上に私立高も多いため、国費の投入は難しいと見られました。そのため、各自治体がそれぞれ独自に財源を用意して、国は自治体への交付金で一部を支援する話が進んでいます。しかし自治体から“財源が足りない”という声が増えてきて、文科省は、国費の投入を目指して今年度の補正予算で予算を要求するとも言われています」

というヤフーニュース。
先程ギガスクールのネタを書いたばかりだが、新たなニュース。
義務教育は予算が出るが、高校生は義務教育ではないので個人負担、だそうだ。
多くの大学でも入学時にノートパソコンを買わせている。私が知る限りでは14インチ程度のノートで15万円程度を買わせている。ほとんどの親は入学金だと思って支払っているが友人は私に相談、もっと安くならないか、というのである。本来私の立場は大学推薦のPCを買わせるべきなのだが、新品DELLで6万円程度のものを勧めている。(オフィスソフトは別) 中古なら4万円でオフィス付きでなんとかなる。
少しでも安くといえばそうなるわけだが、ギガスクールでも大学でもそこそこの定価売り。1人数千円のキャシュバックでもとんでもないお金がどこかの誰かに転がり込むわけだ。
大学は独立採算制なので多少の利益を得るのは仕方ないが、義務教育はほぼ全てが税金でそのお金はメーカーや息のかかった販売店wifiの設備屋などで山分けである。どんなに高価でも保護者の負担はないから文句も出ない。
1990年代、IT革命と称して全ての学校にPC教室となった。2020年まではその流れでPC教育とキーボード入力はイコールとされていたが、今となってはiPadやクロームブックなどキーボードでのローマ字入力の必要がなくなりつつある。小学生でも個人のスマホを持つ時代に学校でギガスクールでPCの何を教えようと言うのか。
コロナだリモートだと推し進める先には学校が学校である必要がなくなる。勉強は通信教育で十分となる。本当に学校はいらなくなるのか。
「授業中におしゃべりするな」とか、「ノートをちゃんととれ」とか、「号令」とか無くなっちゃっても本当にいいのか。先生の雑談無しで授業が予定通りスムーズに進むだけで本当にいいのか。運動会も文化祭もネット配信のコンサートみたいになって本当にいいのか。
私は中高大の恩師と今でもお付き合いがありご指導頂いている。また、自分の教え子とも何十年のお付き合いがある。リモート授業でそれが可能なのか。学習以外の教えは学生生徒には必要ないのか。
ギガスクールの役人たちは9教科の勉強だけしていればいいという考え方なんだろうね。良い恩師に巡り会っていないのだろうね。