菅首相

何度かここで書いていることだが、菅首相にスキャンダルはない。
また、後手後手のコロナ対策ではあるが違う人が首相をやったにしても結果は大差ないだろう。
先程もテレビでコメンテーターが同じようなことを言っていた。彼は官房長官時代の成功体験を首相になっても引きずってしまった。官房長官のときは首相の代わりの広報として発言、マスコミ対応すれば良かった。ところが首相になると代表として国民と対話しなければならない。それを官房長官の記者会見のような感じで対話しなかったのである。駆け引きは上手そうだが対話は下手くそ。おまけに弁が立たない。何を言っているのか自分でもわかっていないのではないか、と思うほど当たり前で抽象的なことしか言わない。相手に何かをわかってもらおうという話し方ではないよね。
首相、政治家としての仕事は人一倍ではないが普通にやっていた。それさえもわかってもらおうとしないしわかってもらう努力もしない。
ポスト安倍のときは実績と人脈でなんとかなったが、この一年の実績や発信は理解されないだろう。
安倍長期政権は発信力は月並みだったけど政策や実績をうまいこと発信する能力はあった。さらに数々のスキャンダルをもみ消す能力とそれを発信できるのは素晴らしい。マイナスの意味で見ていて面白かった。
政治家や議員は弁が立つ人のほうが面白いし向いているのではないか。
とすれば、河野か石破あたりが候補者の中では面白そうだ。よほどの能なしではない限り誰がやっても体制に影響なし。だったら面白いほうがいい。
選挙で勝つためには、もしくは政策を推し進めるにはある程度同意見の人が結束して進めたほうがいいに決まっている。派閥というのはそういう意味で存在するわけだが。優れた人を自民党のために、という気持ちよりは派閥の力関係を重視するというのがなんとも見苦しい。今は河野しかいないな、というような選び方ができないのだろうか。
どこかの大国の大統領選のようにお祭りのノリで人気投票みたいなのも違う気がするけどね。