小田急線通り魔事件その2

犯人の狂気について言及するのは気が進まない。
テレビのニュースを見ていて車内のスマホ映像で気になったことがある。
「医療者のかたいませんか」という叫び声。それに答える声はなかった。あのシーンである。
医療関係者はあの時間に電車には乗らないのである。
週末の夜8時半、新宿行きである。
それは登戸の病院に勤めていて、新宿とか都心のマンションに帰宅する人もいるかも知れないが。
私の医療関係者の嫁さんの行動を見ているとよく分かる。
木陰のベンチで数人の人が座っていると、嫁さんは少し離れたところに立っている。
知らない人との接近、滞留を嫌うのだ。
医療関係者の多くは私らより遥かに細かいところまで気をつけて生きている。
それが飲食店が閉まったあとの時間帯に都心の電車にはほぼ乗っていない。

先程のワイドショーでデパートのクラスターについて言及していた。
バックヤードでの感染ならもっと広く感染者が出るはずだが、売り場、フロアが限定されている。というもの。興味を持って見ていた。
デパート特有の丁寧な接客、さらに、客が商品に触る、というのが感染源とのことだった。
そもそも新宿や梅田のデパートに来るような人はそれなりの時間と距離を移動して来るわけ。さらにわざわざデパートまで来るということはその客が繁華街が好きだということ。つまりデパートの客は危険度が高いというのだろう。そうでないと食品売場程度の接客で客から店員に感染しないだろう。

もう一つクラスターの考察
船橋の塾で大量感染、教員生徒かなりの数になっていた。
当たり前のことだがああいう現場は中に入ってくる人は特定の生徒と教員、実は感染対策はしやすい。あたり前のことだがアルコール消毒、マスクはあっただろう。ただ、残念なことにそれを感染対策をちゃんとやっていた、というのだろう。
自分が昔通っていた塾、学生時にバイトしていた塾、学校に比べると部屋は極端に狭いし机椅子も小さく座席間隔も狭い。1つ飛ばししても近いのである。
そして対面して近い距離で感染した教員がマスク越しで大声で授業をする。
通常の感染対策は部屋のどこかに感染者がいる、という前提なんだな。
ところがこの塾に関しては座っている生徒に対して高い位置から近い距離で感染者が大声。
授業の後全身消毒しない限り高い感染リスク。

つまりデパートにしても塾にしても「感染対策しています」と自己申告したところで安心できない。
科学的に危ないと思ったら危ないのである。