アマゾンロケット宇宙旅行

ベゾス氏とともに「宇宙飛行」参加権、31億円で落札…来月20日予定
というニュース。
宇宙旅行もいよいよお金で解決できるものとなりつつある。
地学や物理学を少し勉強すると素朴な疑問にぶつかる。
宇宙とはどこか、地球と宇宙との境はどこか。
いろいろな歴史を紐解くとブログ何十日分にもなってしまう。
国際宇宙ステーションが高度400kmで地球を1周するのに90分。
これが地球の周回軌道に乗る基本速度。
地球から物を投げると重力により放物線を描いてどこかに落ちる。
ある程度の初速で放物線が地球の丸みと同じになり落ちなくなるところが周回軌道、人工衛星である。
さらに初速を上げていくと地球を大回りになり3万6千kmで地球の自転と同期する静止衛星になり、さらに初速を上げていくとついに地球の重力を振り切ることになる。
月までは数日、火星までは1年、木星までは3年くらいかかる。
初速と向きを正確に行えばニュートン慣性の法則で飛んでいけるわけだが。
ガガーリン
地球周回軌道に入り、大気圏外を1時間50分弱で1周したのち大気圏内に再突入
とある。
計算では国際宇宙ステーションと近い高度だと想像できる。
裏を返せば400kmはいつでも地球に落ちることができるギリギリの距離ということだ。
直径1万3千kmの地球の大きさからすると高度400kmは地面スレスレとも言えなくもない。
確かに宇宙ステーションからの映像を見ると地球が丸く見えるものはない。
今回のアマゾンロケットはなんと飛行時間11分。つまり放物線を描いて地球に落ちてくる弾道ミサイルである。
ネットで調べてみた
NASAではスペースシャトルが地球帰還時に高度を下げてきて高度120kmに達すると大気圏再突入(Entry Interface: EI)と呼んでいます。 これは、大気による機体の加熱が始まるあたりです。 どこからが宇宙という境は実はありません。 そこで一般的には大気がほとんど無くなる100kmから先を宇宙としています。
というわけで60年前にガガーリンが体験した「地球は青かった」の追体験旅行というのが「今の宇宙旅行」の定義ということだな。