ボイジャー1号、太陽圏脱出

アポロ計画が70年代前半に終わり、次は惑星探査であった。
当時惑星直列などという言葉が話題になったように
うまく飛行すれば幾つもの惑星に接近できるという計画。
さらに話題になったのが、そのままどこへも着陸せず、宇宙をさまようということ。
そこで、宇宙人に対してのメッセージを同封したことでも話題になった。
そして、大発見をいくつもすることになる。
その中でも大きいのは土星の輪。
ガリレオの時代から70年代まで土星の輪はABC環の3つからできているというのが常識。
ところがボイジャーが送ってきた画像はみんなひっくり返った。
無数の環からできていたのである。
教科書も全て書き換えとなったことは言うまでもない。
それ以外にも枚挙にいとまがない。
ちなみに地球の引力から飛び出すのに必要な初速は約11km/sだそうだ。
これ以下では引力を振り切ることができずに人工衛星のように地球を回ることになる。
計算してみた。
打ち上げ 1977年9月5日
木星通過 1979年3月5日
土星通過 1980年11月12日
木星まで1年半約5500日、13140時間、4730万秒。
太陽からの軌道半径は地球が1億5千万km、木星が8億km、その差は6.5億キロ
実際は斜めに飛んでいるから10億キロくらいで計算すると速度21km/sとなる。
地球から打ち上げるときの初速は20km/s以上だった。
宇宙空間は抵抗となる空気が無いからそのままの速度で等速直線運動するわけだ。
多少の引力で曲げられているようだが。