0.5度

羽田の都心を通るアプローチ問題。
進入角度を3.5度、正確には3.45度と通常の3度より深い角度とした。
分度器で見ると0.5度は大したことないのだけど
スキー場などでほんの少し角度が大きくなると「おおっ」となる。
時速300キロ弱で降りてくる航空機から見ればもっと「おおっ」だそう。
ここで使うのはsinθとtanθ。
飛行速度がだいたい250km/hぐらいで着地する。
sin3°が0.052なので250をかけると13。
つまり時速13kmで落ちている。
sin3.5°は0.061、つまり時速15.2kmで落ちていく。
降下する速さは0.45度深くなると1割以上速く地面に近づくわけで。
それをどっかのライターは「パイロットに恐怖心」とあおっているわけだ。
大都市に隣接する空港なので深い角度になるのは仕方がない。
さらにパイロットたちは当然だが訓練を受けている。
記事では進入角度が深い分、タッチダウン時に機首を上げすぎて尻もち事故が、
と書いているがそんなアホなパイロットはどれだけいるのだろうか。
あと、4週間で本格運用開始となる。
夕刻以降の南風着陸はさぞ素晴らしい機窓だろう。
私なら左側の窓際席を取りたいところだ。