JR九州FGTって

FGTって何よ。
ハイブリッド車の新型GTカーかと思いきやJR九州という。
自称鉄道マニアであるが全然浮かばない。
記事を見るとフリーゲージトレインだそうだ。
フリーというが1435と1067の二種類を走れるという。
ゲージを変えられるだけの技術ではなく、時速300kmをクリアする必要がある。
普通に新幹線の台車を作るのでも大変なのに果たして大丈夫なのか。
なんだか大変そうなのだけど、これには事情がある。
ローカル新幹線といえば東北新幹線の秋田と山形がある。
フリーゲージを断念したJRは早々に直通のためにゲージの切り替えを決断。
100km超の山岳区間をゲージ変更をした。
ポイントは対費用効果。
それなりに需要のある区間ではあるが、新幹線を直通させるほどなのか。
さらにミニ新幹線となれば、在来線利用なのでゲージを変えても速度は上がらない。
そうなると東京駅まで直通させる、という地元民の願いでしかない。
時間はほとんど変わらなくても、乗り換えが面倒くさいだけということになる。
2011年以前に九州新幹線新八代駅へ行った。
在来線リレーつばめと新幹線が同じホームで乗り換えられる。
見ていて思ったのが実に合理的なものだった。
乗り換えの手間は確かにあるが、その手間と時間は最小限であった。
東京駅からの直通はない。
新大阪から長崎へどれだけの需要があるか。
このフリーゲージトレインはその折衷案であるが、
武雄駅でリレーつばめに乗り換えれば、それでいいじゃないか、と思ってしまう。
長崎の人にとっては、空港もとんでもなく遠いし、高速鉄道の直結は悲願なんだろう。