竹田会長とオリンピックおじさんと逝く

派手ないでたちでオリンピックの映像に映り込んでいたおじさんが死んだそうだ。
山田直稔さん92歳だそうだ。
90歳すぎるまで好きなことに没頭できるというのは素晴らしい。
映画にしても、音楽にしても、スポーツにしても
好きで好きで、というのはいことである。
どんなに歳をとっても見ているだけで幸せになれるわけで。
誰にも迷惑はかけないし。
私も映画や音楽や読書や見ているだけの趣味を大切にしている。
しかしながら、それだけではちょっと物足りないね。
もう一つの趣味が何かを作り出すもの。
絵画や彫刻、写真、模型作り、手芸、機械いじりなどなど。
いいものを作れた時の達成感はいいものだ。
悲しいかな、今の若者から中年にかけてどちらでもない趣味が多い。
SNS絡み、ネット絡みである。
インスタばえとかいいねとかリツィートとか、形のないものに夢中である。
デジタル関係の趣味は、技術や時代が進めば変遷してしまう。
あとにはなにも残らないものなんだけど。
実は人間はそういうあやふやなものに惹かれる傾向がある。
10年も経てば「なんであんなことに夢中になっていたのか」と思うはずだ。
もう一つのオリンピックおじさん
JOC竹田会長が6月の退任表明というニュース。
オリンピック招致が趣味なのか仕事なのかよくわからないが
オリンピックというあやふやなものに夢中になって
あとで後悔するようなことをしてしまった。
招致に成功、勝てば官軍負ければ賊軍のハズだったのだけど
今は帝国憲法の時代ではないことがわかっていないらしい。
土建屋さんに何千億ものお金がばらまかれ、
スポンサーや入場券や飲食や宿泊や放送権など何千億ものお金が動く。
そのためなら数億円使ったくらいどうってことない、と思ったことだろう。
善悪よりお金なのである。
何度もいうがSNSやオリンピックのようなあやふやなものに人は惹かれる。
そのために大金を払う人はたくさんいる。
しかしながら、これを金儲けの道具としか思っていない人もたくさんいるわけで。
そんな奴らのために庶民はお金を使うべきではない。
何度もここで書いていることだが
長野オリンピックでは、高速道路や新幹線という美味しい話もあったが
長野県人を中心に多大な借金が残ってるのである。
金儲けした奴らはもう長野にいないのである。
勝てば官軍とは限らない。ねぇ、竹田会長さん。