「なんで休みなく働いている人が偉いの?」

オードリーの若林正恭が6月11日放送のラジオ「オードリーのオールナイトニッポン」で、
日本人が「忙しい人のことをすごく偉いと思っている」ことに疑問を呈し、ネット上で話題となっている。
というネットニュース。
これにはからくりがあることを忘れてはいけない。
自由業と給与所得者とは考え方が違うのである。
会社経営や芸能人などの自由業の人たちは仕事をもらってなんぼの世界。
ヒマはぜひとも避けなければならない。
芸人の9割の人はアルバイトをしているという記事を見た。
本業だけで食べていけるという幸せがある。
休みがない、は芸能人の勲章なのである。
そもそもが、売れたい、人気ものになりたい、ぎゃーきゃー言われたい、
という強い欲求で芸能人になったのに、一人の時間が欲しいとか
休みが欲しいというのはおかど違いもいいとこだ。
すぐに辞めてカタギの仕事をやるべし。
ところがである。
給与所得者にとっては、仕事とは苦行である。
何かを我慢して生きているわけで。
ただ、1割前後の人達はちょっと違う。
仕事が大好きなんだな。
もう少し深読みすれば、出世が大好きなのである。
もう少し深読みすれば、そこにしか自分の立ち位置が無いのである。
だから、必死にしがみつき頑張るのである。
そして、肩書が変わるたびに幸せを感じるのである。
すでにお金のためだけではない。
休みで家でのんびりしている方が不安なのである。
ある職場の管理職はみんな酒を飲まない。
いつ何時、事件や事故があって呼び出されても、すぐに参上する準備が必要。
歴史では「いざ鎌倉」になるのだろうか。
そもそもが、のんびり休む気など無い。
それが仕事であり、生きがいなのである。
そんな彼らから生きがいを取ってはいけない。
休むヒマもないは、生きがいであり勲章なのだから。
モーレツという言葉が流行った時代のサラリーマンの私の親。
毎日が日曜日のはずなのだけど、まるでサラリーマンのように
老人会やゲートボールやボランティア活動などで「忙しい」を連発している。
おかげで80過ぎても元気でいるのは大変よろしい。
休日など必要としない人たちが少なからず存在しているし
その人達が社会や経済を牽引しているのである。
私は牽引していないので、残業や休日出勤は出来る限り辞退申し上げている。