10代の若い命が奪われることは悲しいことだ。
登山はいけないことではないが、危ないことである。
スポーツに事故怪我はつきものだが、命をかけてやるものでもない。
まして、中高生となればなおさらである。
何度もここで書いているが、私の祖父母は長野県人、
例え夏山であっても登ってはいけないと言われていた。
随分前だが、山岳部顧問という先生と話をする機会があった。
「よく高校生をアルプスに登らせますね。」と聞くと
「安全には気をつけていますから。」という。
まあ、100人に聞けば100人がこう答えるだろう。
山の安全は誰がどのように担保するものなのか。
基本的に指導者の経験、勘によるものだろう。
慣れた道なら危ないところがよくわかる、というところか。
今回の事件はそういうおごりが起こしたということだ。
指導者がついていての事故だから言い逃れができない。
さらに、ニュース映像を見ても分かる通り悪天候である。
湿った雪の吹雪だったはずだ。
安全では無かったわけで。
指導者に悪意は無かったにしても、命を奪うほどの判断の誤りがあった。
もう1つ
別のニュースで埼玉県が防災ヘリの出動救助に費用を徴収するという。
これにいちゃもんをつけるやつがたくさんいた。
最初からタダで助けてもらうつもりでいるんだな。
それを命の重みと言い換えている。
本当に命の重みを感じているのなら、危険な山に入るべきではない。
経験豊富とか安全と言っている人が過去数年でも何百人命を落としているのか。
登山は自動車の運転より危ない。
自動車同様、遭難したときの費用を保証できる保険にでも加入すべきだ。
自分のケツが拭けないのなら、登山はすべきでない。