山手線 25~30年にワンマン運転

鉄道事業に物申す。
開かずの踏切対策
先日どこかの私鉄で開かずの踏切対策があったというニュースを見た。
今までは一定距離近づくと踏切がとまるという鉄道模型のようなシステムが100年以上続いていた。駅近くの踏切はホームに入る前から踏切が閉まり列車は停車、昇降、発車、通過まで踏切は閉まりっぱなしだった。新しいシステムは通過列車は今まで通りだが、停車列車は停車時間も考えての踏切動作にした。おいおい、21世紀、20年代に入ってからかよ、とツッコみたくなった。止まっている列車のために踏切で待っているクルマや歩行者のことを考えたことがあるのか。
ワンマン運転
そもそもが地方の鉄道のほとんどがワンマン運転なんだよ。いまさらか。
目玉は無人運転なんだよね。レールの上を乗っかって走るだけの電車は自動車よりも無人化しやすいはず。それをこの時代になっても運転手の職人芸をありがたがっている。自動車よりも無人化は容易いはずだ。
無人化で心配なのは運転ではなく車掌の存在。混雑した駅、昇降や車内での危ない行為にたいして指示や注意ができる人が欲しい。今の時代ワンマンとは運転手一人ではなく車掌一人というのが正しい。
自動運転
新幹線は昭和39年にATC、CTCの原型を作った。線路上に信号機はいらない。つまり運転席だけで完結している。だったら、運転席自体を別の場所に移すことも可能だったはず。つまり高性能なカメラとモニタで遠隔操作できたはずだ。なぜかそれをやらずに運転手はモニタに映るATCの信号どおりに加減速を繰り返すロボットになった。
昨日も貨物列車とアホの年寄のクルマがぶつかったニュース。運転手いわく「気がついたが止まれなかった」つまり運転手はいてもいなくても結果は同じだったということ。だったら早くAIにまかせて自動化すべきではないのか。技術は30年前からあったのに私鉄もJRもそこだけは譲らない。
自殺
駅のホームに設置されているカメラとCTCを連動させれば自殺志願者による遅延はかなり防げる。アナログなホームドアの設置の費用より安くできるのではないか。カメラのみだからね。
職人的な運転手を育成する機関や費用を安全面に投入できるではないか。
先日BSで昭和の終わりに起きた余部鉄橋事故のドキュメントを見た。設置していた風速計の値が運転手に伝わらないという極めてアナログな原因だった。ATCやCTCならボタン一つで防げる事故なのである。
ホームから転落する自殺者や障害者を察知して停止ボタンが押されるのなら多くの事故が防げたはずだ。運転手の大量廃業は雇用の面では大きいがその人材を安全面に使えばすむことなのだが。今さら尼崎事故を蒸し返すことは野暮か。