静岡県を走行中の新幹線の運転士が席を離れる

16日に県内を走行していた新幹線の男性運転士が、急な腹痛でトイレに行くため、運転資格のない乗務員を運転室に呼び、およそ3分間運転室を離れました。
というニュース。
運転手は車掌を呼んで事情を説明して離席した。
この作業ができるのも新幹線は世界に誇る安全システムがあるということだ。
それをけしからん、危険だと非難する奴らはどんな気持ちなのか。
280km/hで走行する車両が急ブレーキをかけても停止まで5km走ることになる。
マスコミが批判する安全性はそう簡単に担保されるものではない。
軽自動車で裏道走っているような感覚で「けしからん」と言っているのは明白。
この程度のイレギュラーな事案にいちいち目くじら立てるものではない。
逆に運転手にあまりにも大きい安全を求めるほうが危ない。
尼崎事故がよい例である。
おかしくなった運転手がいたとしてもバックアップするシステムが大切なのである。
今回の事案は車掌とのやり取り、CTCシステムなど問題なしと言う方が正しい。

今はなきB747-400ジャンボが運用される際、それまで3人体制だったコックピットが2人体制になった。安全性を振りかざす批判があったわけだが、実は1人減ることの雇用問題があったわけで。
F4ファントム、F14トムキャットまでは2人体制だったがF15以降は1人パイロットが戦闘機のデフォルトである。
さらに1990年までは大洋横断の旅客機はエンジン4発が必要だったが、今や4発など珍しい。
機械の安全性信頼性はものすごい勢いで進化している。
いまさら運転手がほんの少しどうこうしたからと騒ぐのはいかがなものか。
動画で話題になった運転手のスマホや居眠りは問題だとは思うが。
危険では無いようなのだ。