永遠の0、映画レビュー

話題になった映画だったがやはりDVDになるまで待ってから見た。
日本のこの手の映画は安っぽいストーリーとCGでいつも期待を裏切られる。
また、戦争映画は『戦争の悲惨さ』 を全面に出しすぎて話がチープになってしまう。
さらに、歴史的に結果がわかっているのでどんでん返しが難しい。
そんな投げやりな気持ちで見始めた。
現代から過去を再現するというタイタニック的な構成。
現代の方の演技が長いし臭すぎて後半早送り。
この映画のもう一人の主役とも言えるゼロ戦だが、これがなかなか良い。
飛行シーンもなかなかリアルな感じ。駐機シーンも安っぽさがない。
塗装の剥がれ、地金の見え方がかなり良い。
強いて言えばCGが鮮やかすぎる。
空や雲をバックにすると多くが逆光になる。
影の部分が多くなるはずだが、ほとんど鮮やかなのである。
セットでの撮影では先に書いたように渋いゼロ戦の再現がなされているので
CGとのコントラストの差が気になった。
ストーリーはよく練られていて飽きさせない。
戦後にどんでん返しがあって現代につながる。
当時を語る老人役の俳優たちの怪演も見応えある。
現代側の若者役の臭い演技が鼻についたが、それは私のようなおっさんの意見か。
それでも、久々の高得点の日本映画であった。
永遠の0