人の運命

おっさんになって感じることは『人の運命』である。
自分も10年ほど前に大病をして死にかけた。
何らかの不運、病変に気づくのがあと数ヶ月遅れていれば、このブログはなかったことになる。
人の生き死にというのは、そういうものだと感じた。
最近感じることが運命を他人のせいにする傾向だ。
産婦人科医や小児科医が減っているという。
ちょっとでも気に入らないと医師を訴える傾向が強くなったからだ。
婚期が遅くなり高齢出産になれば、リスクは高くなる。
さらに、子供がどうしても欲しいからと大金を支払って○○ベビーだそうだ。
大金を支払うと運命が変えられると誤解する。
それが、うまくいかないと医師が訴えられる。
医師が減る。
そのおかげで不幸な運命が増えることになる。
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奨学金制度がある。
一昔前とは違って、今は奨学金と言ってもちゃんと利子をきっちり取られる。
保証人がいなければ、それなりに返済金は増えることになる。
利率はサラ金とさほど変わりはない。
それでも、多くの学生は苦学して就職して借金を返済するのだが
ある程度の割合で返済できなくなり自己破産なんて例もあるそうだ。
親に教育を受けさせるだけの財力が無いというのも運命なんだな。
無理して借金してもかなりの若者が報われない。
運命に逆らって成功した人をもてはやすことがあるが
大半の運命に逆らった人は挫折しているのである。
もうひとつ。
最近、幼い子供が犯罪被害者になる事件がいくつかあった。
結局、それが運命といえばそうなのかもしれないがあまりにも悲しすぎる。