奨学金制度

後輩から奨学金について相談された。
相談されても私は自分が受けた育英会しかしらない。
というわけで調べてみた。
育英会という言葉は無くなっていて『独立行政法人日本学生支援機構』となっている。
独立行政法人と聞くだけでなんだか胡散くさい。
http://www.jasso.go.jp/index.html
個人的に思うのが成績優秀な貧乏学生に無利子で貸与するというイメージ。
HPを調べてみるとそうでもないらしい。
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本機構には2種類の奨学金があります。
 [第一種奨学金]
無利息の奨学金です。
特に優れた学生および生徒で経済的理由により著しく修学困難な方に貸与を行います。
 [第二種奨学金]
利息付きの奨学金です。利率固定方式または利率見直し方式のうち、申し込む際にいずれかの一方を選択します。なおいずれの方式も利率は年3.0%が上限です。
第一種奨学金よりゆるやかな基準によって選考された者に貸与します。
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とある。
私のイメージは[第一種奨学金]ということになるらしいが、ずいぶん狭き門になっている。
というわけでかなり多くの生徒学生が[第二種奨学金]を選択するらしい。
『3.0%が上限です。』とあるが当然上限で請求が来る。
http://www.jasso.go.jp/henkan/henkanrei/nenri/48.html
大学で月5万の奨学金で卒業後月17000円、月8万円で21500円となる。
これは住宅ローンよりきつい。
さらに保証人が立てられない場合がある。
だいたい貧乏学生とその親に保証人を引き受ける人はかなり稀である。
そこで機構に『機関保証制度』がある。
毎月の奨学金から天引きされる。
私の受けた印象はサラ金である。
機関保証まで含めると年利6%になる。
こんなサラ金のような融資を文科省教育委員会、学校の先生を通じて募集している。
公定歩合から考えれば利益追求の高利貸しである。
多くの担当教員は高利の借金などしないでアルバイトでしのげと指導するそうだ。
私の予想ではこの独立行政法人はバックに民間の金融機関を従えて
借金をさせるだけさせて取立ては民間に…という考えか。
育英会が無くなったのは返済が滞りがちになったからとも聞く。
貸す方も貸す方なら借りる方も借りる方だ。
というわけで、相談してきた後輩には「借金はできるだけするな」と言っておいた。