以前に紹介した1964年当時のモーターマガジンの新車紹介である。
このページはスポーツカーらしい。
ホンダのS、いすゞベレット、プリンス・スカイラインと名車が並んではいるが
よくカー雑誌で組まれる名車特集とはビミョーに違う。
ホンダS600ではなく通称エスッパチのS800、
ベレットはGTではなくGTR
プリンス・スカイラインはGTA、GTBが有名である。
つまり、どれも名車と呼ばれる前夜のモデルということになる。
GTというグレードもこの年にベレットが最初にネーミングしたと言われる。
このあと昭和40年代前半の日本の自動車の第一期の黄金時代を迎えるのである。
ちなみにこの記事が書かれた昭和39年の後半、首相は池田勇人から佐藤栄作へ。
佐藤栄作がどんなにすごい首相かはわからないが彼の在任中は自動車業界は黄金期。
佐藤栄作長期政権が終わり田中角栄にかわったところでオイルショック、排ガス規制。
自動車の暗黒時代になるわけだ。
田中角栄も収賄容疑で逮捕という大事件。
80年代にソアラやブルーバードターボが出るまで、暗黒の時代が続くのであった。