スカイラインの初代はいかにも昭和30年代というズングリムックリ。
ところが、突如これである。
わけのわからないつり目がかっこいいのである。
白黒のウルトラQでもこれが大活躍。
日本でもこんなクルマが作れたのである。
いろいろ偉そうにうんちくを書きたいのだけど本物を見たのは
モーターショーのテーマ館と自動車博物館だけである。
走っているのを見たのはウルトラQの画面の中だけだ。
ある意味、夢のなかのクルマである。
しかしながらこのクルマの成功が、のちのスカイラインGT、GTRへとつながっていく。
多くのスポーツモデルは、このようにファミリーセダンの派生車種であることが多い。
今話題の86だが、元祖AE86はカローラの派生。
ランエボやインプレッサSTIなどはファミリーカーの派生。
ホンダのCRZも元祖CRXはシビックの派生であった。
セリカやロードスターやRX7や現行86のようにスポーツ専用は恵まれている。
スカイラインスポーツのような作り方はのちの『羊の皮をかぶった狼』というフレーズのとおり
ユーザーをワクワクさせたのである。
スカイラインがVになって以降、私達をワクワクさせてくれないのは残念である。
3.7Lというエンジンはすばらしいパフォーマンスなのは認めるが
最初から狼のようで羊の皮ではないのだ。
ここはひとつ、日産は原点回帰していただき、1800CCのスカイラインTIをベースグレードにしてもらい
2000CCのRS、2500のGT、3700のGTSというような配置にしてはどうか。
当然ボディも5ナンバーベースでせいぜい1740程度の全幅で良い。
ジュークにも載っている1600ターボもあるようなので、VWを見習って
ヨーロッパ向けにもできる、1.4ターボ、2.0ターボ、3.7という体系でもよい。