ある振り込め詐欺事件に対する考察

振り込め詐欺にかかわるニュースが多い。
今月は摘発強化月間だそうでATMに警官が張り付くなど
警察もがんばっている。
にもかかわらず犯罪件数、被害額は増えているそうである。
そこである事件を元に考察してみた。
犯罪が巧妙になっている、年よりはだまされやすいという
基本的な事項はのぞいてある。
−−−−
1.年よりは現金を持っている
お金を取られるというのはお金を持っているからである。
ひったくりも卑劣な犯罪だが、自転車のかごに数十万円を
入れて夕暮れの町を歩いているというのも不用心である。
銀行の普通口座に何百万円も置いてあるのもある意味不用心。
2.年よりは行く末に不安を持っている
だから先立つものが欲しいといつも思っている。
銀行には十分な蓄えがあるのにまだ不安である。
年金をそこそこの金額もらっているのにまだ不安である。
だから無駄遣いせずに節約生活をしている。
贅沢もガマンして大事に守っている。
ところが普通に生きて行くには、120歳まで生きるのでなければ
それほどのお金は必要ない。心配だから貯めている。
3.本当はお金を使いたい
多少の余剰金はあるので多少の贅沢はできるのだが
根っからの貧乏性であるので納得のいく使い方がわからない。
特に金のかかる趣味もない。
旅行に行くにも疲労や苦労が先に立つ。
どうせお金を使うなら有意義に使いたい。
どうせなら感謝される使い方をしたい。
子供の結婚やマイホームにはそこそこの金額を援助してやった。
感謝される喜ばれるのであればそれはそれで気分がいい。
4.そんなタイミングで息子、孫からの「助けて」の電話
これだけ振り込め詐欺には気をつけろと言われているのに
相変わらず引っかかる年寄りが多いのはこんな要因もあると考察した。
−−−−−−−
私の母のところにも医療控除の還付が受けられると
昼間に電話がかかってきたそうだ。
携帯を持ってATMに来るようにと言われたところで怪しいと思ったそうな。