ちょっと哲学的にテロ集団を考えた

中東のテロ集団がエジプトの捕虜をまとめて処刑したとかで
報復の空爆が行われた。
テロとの戦いとか難しいことは他にゆずるとして。
私は人は何のために生きているか、という哲学的な疑問を持つ。
例えば、人質を取った場合に一番の目的は金。
次がその他の要求である。
政治的な事もあれば個人的なこともあるかも。
私のような俗人は殺すなら金を貰えばとついつい思ってしまう。
ところが彼らは金も身内の釈放も要求せず、まとめて殺してしまう。
報復も恐れず彼らを突き動かすものは何なのだろうか。
金より大切なものとは何なのだろうか。
俗人はお金がたくさんあると嬉しいのだけど、実はお金自体には何の魅力もない。
そのお金を使って少しでもいい思いや贅沢がしたいのである。
いいクルマに乗りたい、美味しいものを食いたい、いい家に住みたい…。
お金があれば見せかけの友達やガールフレンドもたくさんできるだろう。
寂しさを買い取ることもできるわけで。
お金をばらまけば政治家や芸能人も身近に接することもできる。
人により目的や要求水準は違っても、そのためのお金が欲しいというのは共通。
テロ集団はお金よりも欲しいもの、つまり生きる目的があるのだろう。
だから、平気で自分の命でも差し出すのである。
宗教的な概念があるので、無宗教の私には想像でしかないのだけど。
そんな私や同様の日本人でも彼らの行動を日本で垣間見ることができる。
ひとつはストーカーだな。
ただ女性に(男性に)振り向いて欲しいというだけでアレだけのエネルギーを使って犯罪行為。
合法的にはアイドルやホストを追いかける。
まあ、そのためにはお金が必要なんだけど。
二昔前にはオウムとかの団体が若い人からお金と人生をまきあげていた。
それでも信者は何の後悔もしていないのである。
家族のためにと、身を粉にして働くお父さんも多いことだろう。
何のために生きるのか、テロリストのニュースを見て思うのだった。