昨日テレビをつけたら記者会見、某知事が失職するというニュースだった。
あとから知ったことだが辞任と失職は違うのだそうだ。辞任だと今の知事の任期が生きてしまう、つまり選挙しても知事になった人の任期はあと1年、失職だと選挙したあと4年の任期になるそうだ。
すごいのはその4年を自分がやるつもりだということ。このところ毎日ぶら下がりに丁寧に答えていたのも売名行為ということらしい。世の中不思議なもので良くも悪くも有名になればその分の恩恵があるということ。と、してもここまでの報道をすべて真に受けたとすればあの人に投票するというのは、前向きな考えの人ではないよな。
もう一つ興味深いのが『高校生からの励ましの手紙』。一部の週刊誌がその高校生を探しているらしい。会見ではその手紙で再出馬を決意したとある。その手紙がなければなかったのか。と推論していくと限りなく嘘に近いエピソードである。市民ではなくて高校生としたところに作為を感じる。『鋼のメンタル』と本人も言っていたがそういう人は一定数いるのだ。元公務員の私の職場などでは一通のクレームで管理職に呼び出されてグダグダ言われていた。が、この知事を含めてテレビに出るような人は必ず支持する人と嫌う人がいるわけで。俳優やプロレスなどでは必ず嫌われ役がいる。演技とはわかっていても酷い言葉を浴びせられるそうだ。私のように心の弱い人には務まらないな。
この手のバッシングで犠牲になるのが家族である。知事の家族はどんな気持ちでいるのだろうか。私が見ている限りマスコミはそこまで追いかけていないように見えるが。
もう一つ鋼のメンタル
広島の中心地で豪雨対策の排水管施設の建設工事の真上で地面に穴があいて多くの住宅が傾いたという。当然家には住めなくなり近くの学校の体育館に避難。そこへ市の担当が住民に説明という映像。
担当者は被害者に囲まれてサンドバッグ状態。あらかじめ覚悟を決めて言っただろうから想定内の状況なんだろうけど。穴掘ってたら崩れて地面が凹んじゃった、という数分の説明で理解できることなんだけど何時間も文句を言われていたそうだ。
先日も広島での豪雨災害の慰霊祭のニュースをやったばかり。広島は古い花崗岩層の地質でそもそももろい。さらに広島市内は川に囲まれた三角州地帯に街がある。地質も地形もそういう場所であるから地下に何かをしようとすればこういう事態は想定内ではないのか。
そんなことを言ったら全国の大都市は大抵は河口の三角州のような平地に作られている。それでもこういう事故が起きにくいのは地形だけでなく地質もあるのだろう。中国地方の花崗岩、九州のシラスなどもろい地質を理解しなければならない。
関東でも外環道建設の地下の掘削工事で地面に陥没ができたと話題になった。他山の石とすべきである。