ことでん 車両をウクライナの国旗カラーにラッピング

ことでん”の愛称で親しまれる香川県高松琴平電気鉄道は18日、公式ツイッターを更新。ロシアから軍事侵攻を受けているウクライナの鉄道事業従事者との連帯を示すため、琴平線で使用されている車両をウクライナの国旗の色にラッピングすることを発表。19日から運行を始めた。
というヤフーニュース。

もともとそういうカラーリングの車両が在籍していたというのなら、それはそれで。
ところが今回のニュースはあえてウクライナカラーにラッピングしたという。その目的が「鉄道事業従事者との連帯を示す」という話なんだが、よくよく考えると話に脈略がない。
ヤフーニュースでは美談で終わりだったが、TVニュースは記念乗車券などの、、という営業目的というのがありありで。つまり戦争に乗っかって一儲けしようという不純な動機が見え隠れしている。たいていはこういう時に「従事者との連帯」などと抽象的なきれいなことばを使うわけで。
コンサートや商業行事で「売上の一部を寄付する」とか言うのだけどそもそも一部とはどのくらいなのか詳しい説明を聞いたことはない。厳密に言えば行事に関わる経費、人件費をすべて取っ払った純利益の一部ということになるのだろう。誰も損してまでウクライナに、なんて思ってはいないだろうね。
石原軍団が3.11の被災地に炊き出しに行ったというのが語り草になっている。スターが炊き出しに来て嬉しいという意見の他に軍団の移動で復興の妨げになったという記事も見た。ボランティア活動は高校や大学の単位取得になるという。気軽なボランティアの態度に現地は困惑という記事も読んだ。
ボランティア活動は悪いことではないが、違う目的で乗っかってくる人が多数いるのも事実。災害列島に住む私らもちゃんと考えるべきなんだろう。

ウクライナ難民に一律何十万円、というニュースを度々見る。20人とか80人とかまあ面倒見られる範囲での話。ヨーロッパのどこかの国のように難民50万人、100万人というレベルになったとしても国も行政も私達も官民受け入れに寛容でいられるのだろうか。ポーランドからの航空運賃、難民の衣食住、さらに難民の日本語教育、さらに雇用。老後問題のニュースで老人一人が1ヶ月に必要なお金は15万という。難民100人で1500万、1万人で1億5千万、日本語教育も入れれば1年で20億円である。さらに雇用も援助となれば1万人分の日本人の雇用が失われるわけで。その分の生活保護が単純計算で20億円。ウクライナ戦争だけでもこれだけの難民と費用が必要となる。アフリカ、中東、東南アジアでも内戦などで多数の難民が出ている。本当にボランティアで助けるつもりがあるのか。助けると言うのはお金を出すと同義だ。生活を切り詰めてまで本当に助けたいと思っているのか。
電車の塗装をちょっと変えるというのとはわけが違う。