吉永小百合

男はつらいよ、寅次郎恋やつれ、1974年
子供の頃、リアルタイムで映画館で観た記憶がある。子供ながらに「こんな美しい人が世の中にいるのか」と思ったのが吉永小百合
それから、んんん、50年近くなるのか、久しぶりに1974の吉永小百合を観ていた。当時の感覚と変わりない。想像の産物のような美しい女性がいるのか。
職場で嫌なことがあっても癒やされた。気がした。(笑)
さらにこの作品は後半に寅次郎がまたフラれた、というだけでない涙のストーリーがある。男はつらいよはリリーとの経緯が名作とされているが、私はあえて吉永小百合の2作目のこの作品を一番にしたい。

もう一つ、寅次郎はフーテンという設定だ。
おじちゃんから「この獄道者」と言われて大騒ぎである。
ところがである。昭和のあの時期なんだけどレギュラーの登場人物は誰もタバコを吸わない。当時人気があった「太陽にほえろ」とか「大都会」でも刑事はみんなタバコを吸っていた時代である。
渥美清はデビュー前に肺を患い、片肺を切除したという記述を読んだことがある。名優だったが全盛期は20年ほど、90年代に入ると声はかすれて動きもみつおに依存している形になった。そして、急逝してしまった。
私を小さい頃からかわいがってくれた長野のおばちゃんも若い頃の肺炎が災いして60歳で同時期に死んでしまった。私がコロナ感染をやたらにツッコむのもそんな経験があるからなのか。