普通の夏

梅雨明けから2週間暑い日が続いたが台風のおかげでお湿りがあった。
その後はまた暑い日が続くわけだが、太平洋高気圧が安定せず、寒気が入ったりと山沿いを中心に雷雨が発生。
日照りによる水不足の心配はない。
さらに関東地方の郊外での話だが、夜に網戸で寝られるのである。
実際アメダスのデータを見ても最低気温が25度を上回る回数は少ない。
梅雨明けの頃はいきなりの暑さでエアコンをかけて寝ていたが熱帯夜の予報がでないときは扇風機で寝ている。
今朝は何度か暑さで目がさめたけど。(笑)

温暖化で35度以上の日が普通になったここ10年20年の夏の傾向だが東京近郊ではそれほどでもない。
適当に夕立が降って雨量も平年並みになるだろう。
夏は暑いので30度を超えるのは仕方がない、つまり平年並みなんだね。

夜中にトイレで起きた時、テレビを付けたら広島の戦後のドキュメンタリーをやっていた。
つい先日、歩いてきたので駅のどのへんかとか画面でわかるようになった。
番組の趣旨は今の人たちにヒロシマナガサキの関心が極端に失われていること。
特に現地広島の若者子供の多くが8月6日が出ないそうだ。

去年のことだが、姪っ子の国語の教科書に戦時中の話、出征する父親を幼い子供が見送るというシーン。
先生はどんな気持ちだったか、と子供たちにきいたそうだ。
今の小学生はおじいさんたちも戦後生まれ。若いおじいさんだと東京五輪の記憶もない。
つまり、子供たちに戦争を教える大人は普段の生活にはいない。
それなのに教科書は「大戦は大変だった、多くの人命が失われたことくらい知っているだろう」という立ち位置。
祖父母が戦後生まれの教員たちも教科書なしで子供たちに伝えることは不可能。
ヒロシマナガサキだけの問題ではなくなっている。
ここでポイントとなるのが、小中学生に戦争の悲惨さをどのように伝えるか。
火垂るの墓を見せるのが手っ取り早いが、あれも戦中戦後の庶民の暮らしを切り取っているに過ぎない。
果たして小学生に原爆資料館を見せるべきか、映像の世紀を見せていいのか。
悲惨さを教えることは子供たちを恐怖のどん底を教える見せるということになる。
戦争の悲惨さをそれ以外にどのように正確に伝えるべきなのか。
だれか正解を教えてほしい。