戦争が終わって僕らが生まれた。
そして、僕らもおっさんになり私よりもう少し年上だと孫がいる世代である。
前回も書いたが、戦争を体験したのは終戦の時に物心があった10歳程度。
昭和10年以前の生まれの人。
現在80歳以上である。
実際に戦闘に出かけたのは当時18歳程度。現在88歳ということになる。
いるにはいるが多数派ではない。
さらに、先ほど書いた戦争を知らない子どもたちの子どもたちの子どもたち。
8月6日が戦争のどんな日か答えられる子供は30パーセント前後だという。
日本は戦争放棄したのはいいが、戦争の記憶も放棄しようとしている。
理由は簡単で自分たちにさぐられたくない腹があるからで。
戦争を風化させるべきではない、と口先では言っているが
社会の教科書で昭和初期の戦争の記述は極めて少ない。
日本史でもほんの数ページだ。
さらに、たいていは時間切れで明治維新ぐらいが期末考査の試験範囲になる。
もともと、大人たちが戦争を軽んじていて子供たちの関心を批判するのはおかしい。
中学の歴史の授業では縄文時代から始まって1学期末は平安時代ぐらいだろうか。
高校の世界史では古代ローマのスパルタの話や中国の三国志の話が終わった頃だろうか。
進んでいれば日本の古墳時代に入ったかもしれない。
3学期になって第二次世界大戦の勉強をどれだけできるのか。
道徳だの英語だのとマヌケな文科省のバカ役人は改定にに夢中だが
子供たちの平和教育には無関心である。
教科の名前はどうでもいいのだけど
アインシュタインから原爆まで、という1年がかりの授業があってもいいはず。
バカマスコミの連中は口をそろえて「唯一の被爆国」と言うのだけど報道の内容は薄っぺらい。
さらに、唯一の被爆国が2011年に原子力災害に至るまでの歴史を検証する授業があってもよい。
渡辺や中曽根や石原の名前も当然でてくるだろう。
当時の経産省の役人の名前も教科書に出すべき。
日本は過去の過ちは水に流すという風潮が強くて誰も責任ある行動をとらない。
当然、責任も取らない。
そんなことを教科書に書いて子供に教えるのは良くないという当然の成り行きか。