月曜日の情報番組に間に合わせるために
大挙して各局、各番組のエース級の演者が被災地で突撃レポート。
行動範囲やテレビ映りのいい場所は限られるようでどの番組も似たような絵面。
広範囲なんだけど報道は狭い範囲である。
もう一つ
休日明けのめざましテレビでキャスターが、
「電車が乱れているようなのでちゃんと確認してでかけてください」
と、言うのだけど何かおかしい。
そもそもがあんたがたが情報発信の立場。
私達はテレビを見て確認したいのに、いちばん大切な情報は発信しない。
まるで他人事なんだな。
それで伝えることは泥でぐちゃぐちゃです、と長靴を見せるだけ。
特にあの朝は運行情報を流し続けるべきなんだけどね。
もう一つ
タワマンが冠水停電で困っているというニュース。
最近人気の武蔵小杉周辺である。
田園調布などの高級住宅地は基本的に高台、地盤もいい。
だからこそ高級なんだけど、今はそうでもない。
大手企業が開発して、駅前が整備されタワマンが建つと高級のイメージ。
人々は住みたがるという構図になりつつある。
そもそもが川崎の川っぷちの低地である。
もともとは工場があって、その周りに下請けの工場や工員の住宅があった。
高級なイメージなどないジメジメした土地だったわけで。
それをある意味過剰な広告に騙されて5000万円1億円出してタワマンを買うビミョーな富裕層、
それに乗っかってテレビなどで「新しい街」とか「住みやすい街」とか。
それに乗っかってまた人が集まるという構図。
多摩川は整備されたとはいえ、やはり何十年周期で氾濫する川である。
私ら世代では岸辺のアルバムを知っているので、怖いというイメージしかない。
一度不具合が起きればテレビは手のひら返したようにこんな危ないところに、
という報道をするわけで。
私ら貧乏人はタワマンの上階に住む金持ちを恨めしく思っているから…。
なんだか黒澤の天国と地獄のようだな。