浸水被害の北陸新幹線の車両は? 廃車の可能性

浸水被害を受けた北陸新幹線の車両はどうなる? 全車両が廃車の可能性
というニュース。
素人の私達は、まだ新しい車両だから使えるところは…、
となるのだけど、実態はそうかんたんではない。
被災地で水をかぶった自動車や家電を修理することなくみんな廃棄している。
そもそも泥水をかぶった電気機器は大抵がアウトだ。
さらに記事にもあったように、電子機器の修理において
パソコンを例に取れば、基盤を交換する部品と工賃は
新品を購入する金額に極めて近い。
最新車両が電子機器の塊だと考えれば新車価格の6割以上の修理コスト。
さらにたとえ修理が完了したとしても、新品ではない上に
その後の過酷な運用に修理箇所が耐えられるかという問題がある。
さらに、現場の長野車両センターに修理施設がなく
数百キロ回送しなければならない。
不動車両を回送する方法もないそうだ。
というわけで、まだ新しい車両にも関わらず廃車が濃厚なのだそうだ。
もう一つ
あの場所は適切だったか、という検証がある。
当時のもう一つ候補地は川中島だったそうだ。
あちらのほうが川に近く危険度は同等だった。
被害の車両センターは2mの盛土をしての建設だったそうで決して安易な設計ではない。
水は客室床面まで来ていたそうで1.6.m。2mの盛土をさらに1m上げても避けられなかったかも。
災害列島の中では避けられない天災だったということになる。
場所をもっと高い土地にするにも、長野県である。
10編成の新幹線車両を運用できる広くて長い土地などそうあるものではない。