B787-9と東海道新幹線

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これまでの787は56.7mの全長に対して-9は62.8mとある。
B777-200が63.2mなので、ワイドボディ機ではないにしろ、同格の機体と言ってもいい。
すでに-10という派生種も完成しているとのこと。こちらは68mもある。
747や777-300が71mぐらいなのでどちらかと言えば後継機に当たるのかもしれない。
747は-8が飛び始めていて787の直系の兄貴分になるが、現行の777はすでに20年を経過していて
787にシフトしていくように見える。
客席数を見ると250から290と777よりは一回り小さいことがわかるが
長さではほぼ同じで断面積が違うというのがポイントか。
つまり、空気抵抗を減らして燃費を稼ぐということなのだろう。
また、LCCの台頭で便数が増えれば空席率が目立つようになる。
ここは一回り小さくするのも生き残りなのか。
もう一つは、昨日の夜のニュース。
東海道新幹線が23年ぶりに最高速アップという。
現行の最高速は23年前の300系のぞみデビューからの270キロ。
振り子のN700導入の時も最高速アップは見送られた。
それがついに念願のアップだそうで、昨日はその走行試験が行われたらしい。
東海道新幹線は50年前に250キロの設計速度の線形ゆえ、最高速は限られる。
現行通り静岡県内となるだろうから、大阪まで実質3分程度だそうだ。
NHKでは時間短縮より遅れが出た時のマージンのため、と説明していたが
技術的にそんなちょろい話ではない。
車体の高速化の技術はほぼ変えようがない。
今回はソフトの改革だろうな。
最高速が300キロ出る車両なので285キロは問題ない。
すなわち、いかに最高速を出せるようにするかというソフト、もしくはシステムなんだろうね。
現在行われているN700のA改造はそういう意味がある。
また、300系のぞみ導入の時に問題となった、ひかりやこだまの速度差も
0系100系の廃止で一息ついたが、同じ面倒がないようにN700A導入と同時に
従来N700もA改造しているというわけか。
NHKもその辺をわかるように解説して欲しかったな。
ここで問題となるのは700系か。
いよいよ、廃車が加速するのだろうか。