極点社会

今日のNHKニュースは興味深い。
その1
3.11の仙台で問題になったのが盛土の住宅地。
早い話が手抜きの盛土の新興住宅地が地震で家と土地が崩れたということ。
キツイ言い方をすれば、そんな土地に家を建てて住むのが悪い。
古くから湿地と盛土はダメだというのは教科書に書いてある。
そこに大金払ってあえて住もうとしたわけだから。
数千万円の買い物をするのに不勉強の無知で購入を決めておいて
こんなはずじゃなかったとあとで言うのは可愛そうだけどしかたがない。
40年も住んでいたという老人が出ていたが、減価償却と諦めるしかない。
その2
地方の老人人口が減っているという。
これまでは、老人の占める割合が言われてきたのだが
今回は絶対数に言及している。
老人は稼ぎはしないが年金で消費はしてくれるので地方経済にプラスになる。
ところが、地方を中心に絶対数が減っているとなると、過疎なんて話ではない。
地方自治体の消滅につながる。
その3
さらに地方の若年女性が都会に流出しているという。
つまり、地方は老人が減り、女性が減る、それで子供も減る。
若年を中心にますます都会に人口が集中する。
つまり、日本は数カ所に人口が集中する『極点社会』になるという。
というわけで
韓国人のことを目先の損得で動く奴らだと批判的なことをいう人は多いが
実はその先輩にあたる日本人も似たようなものである。
便利とか賑やかとか収入とかだけで生きる場所を選んでいるわけで。
いろいろな見方があるとは思うが、地方からの女性の流出に関しては
男女同権、雇用機会均等が日本にはマイナスにはたらいたということか。
今さら女性は子供を生むべき、などと叫ぶのもおかしい。
この流れをちょっとした工夫で何とかするのもムリだろう。
『県庁の星』のような地方自治のお山の大将みたいな制度を大幅に見直すべき。
青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島は『陸奥』という一つの自治体に。とか。
仲が悪かった大宮市と浦和市が合併したようなものだ。
もう、日本は後戻りできない。