終戦のエンペラー、映画評


書き込みを見ると
「アメリカ人からみた日本」とか
「史実と違う」などの批判的な意見が多い。
それもこれも含めてハリウッドがこのテーマで映画を作ったことを評価したい。
基本的に脚本はそれなりに史実を調べたことがよくわかる。
ちょいとラブストーリーを絡めるのはハリウッドの常套手段。
それをなくしても良くできた脚本ではないか。
映像も昭和20年の日本を良くも悪くも忠実に描いている。
文句を言うなら日本の映画人にこのくらいのCGを作れと言いたくなる。
ストーリーは主人公のラブストーリーを交えて淡々と進んでいく
ラストは天皇マッカーサーの歴史的会談になるというところ。
天皇の戦争責任は日本人が思うよりアメリカ人にははるかに強い感情がある。
結論は史実のとおりということだな。
どう解釈するとしても8月6日から15日までの9日間は
日本の運命を決める重要な期間だったとわかる。
本当はその半年前の2月までにその結論を出してほしかったな。
当時の日本の軍部にも政府にもそんな決断力は無かったことはわかっている。
まるで日本大学のアメフト部の監督と大学幹部と同じ気持ちだろうな。
ものすごく大きな代償を食らうまではなんとかなると思っていたということだ。