国家の威信、というのはかくも価値があるものなのである。
中国の兵器を採用する国がほとんどないように
あのパレードはねぶた祭りと同じで張子の虎なんだろうね。
それでも、無理やりパレードをするというのもその「威信」らしい。
青空にするためには工場を止める、というわかりやすい話。
日本でも戦後30年間ぐらいは似たようなものだったか。
戦後20年ぐらいにオリンピック25年ぐらいに大阪万博。
どちらも戦後から脱却する国家の威信の行事だった。
戦勝国だったはずの中国は、多くの血を流しながら
日本よりも30年遅れてオリンピックやら軍事大国化したらしい。
世界の多くの先進国が公害、環境問題に取り組み
都市部のスモッグは死語になりつつあるが
中国は記事にあるように当分このままでいきそうである。
中国が先進国の仲間入りをするのはさらにあと20年以上かかるのか。
もう一つ
国家の威信についちゃ日本も危うい。
今回のオリンピックがらみのスキャンダルはおおいに威信を傷つけた。
エンブレムだけで数億円、中国のことを笑えないよなあ。
せめてもの救いは、ダメなものをダメだと認める、
(認めざるをえなかったが)というところだろうか。
田中角栄はあれだけ経済成長を底上げしていたのに
オイルショック勃発でケチが付いてしまった。
安倍晋三もせっかくアベノミクスで株価を2倍以上にしたのだけど
中国ショックとオリンピックでケチが付いてしまったか。
