皆殺し事件

イスラム国の話ではない。
東京でデング熱につづいてセアカゴケグモのニュース。
どちらも毒性が強いとは言うが致死率や重篤性は低い病気である。
ところが、蚊の駆除やクモの駆除に行政は躍起になっている。
大量の殺虫剤を公園などに散布している。
私はなぜか蚊に刺されやすい。
家の駐車場でも職場でも何故か蚊が私のまわりを飛び回る。
しっかり刺されて膨れている、痒い。
潰しても潰しても私の周りによってくる。
皆殺しにしたい。
同じことを思ってか、皆殺し作戦が都内のいたるところで実施。
ここでポイントは、皆殺しは蚊とは限らない。
蝶や蛾、カマキリ、カナブン、てんとう虫、ミツバチ、スズムシなどみんな死んでしまう。
蚊だけ殺すことはできない。
カマキリやてんとう虫は益虫、ヘタすれば絶滅危惧種になるかもしれない。
でも、よくわからないけど殺していいのである。
人里に降りてきたクマやイノシシは殺してもいいのである。
ところが大迷惑なカラスやムクドリは殺してはいけないそうだ。
犬や猫は殺してしまうと動物愛護法で罰せられるが、
毎日保健所では殺処分されている。
牛や豚はいくらでも殺して食べてもいいが、くじらは食べてはいけないそうだ。
人を殺してはいけないが、人殺しは一定人数以内なら死刑にはならないそうだ。
人間の勝手な都合と言い訳で生物の生き死にを決めるというのはいかがなものか。
ちゃんと話し合って決めていると言いはるだろうが、結局人間だけで決めている。
他の生物の意見を聞いたという話は聞いたことがない。
他の生物からしてみれば、人間たちはテロリスト、イスラム国にしか見えないだろうな。
もう一つ
3.11直後から、セシウムがどうだとか福島の米がどうだとか
学校のグランドがどうだとか、子供の健康被害という名目で
ずいぶんヘイトスピーチしていた奴らがたくさんいた。
ところが、今回の虫騒動には騒がないね。
微量の放射線より多量の殺虫剤のほうが環境負荷
子どもたちへの健康被害ははるかに大きいだろうに。
もっと言えば放射線は自然放射線というかたちで存在するのだが
自然殺虫剤はほぼ存在しないだろ。
3.11直後に線量計を振り回して大騒ぎした奴らに告ぐ。
殺虫剤をまき散らして多くの生物を皆殺しにして、子どもたちへの健康被害
予測されることに3.11の時のように騒ぎ立てろ。