スクリーニング効果

首相官邸HPに
福島県における小児甲状腺超音波検査について
というのがある。
ネタはちょっと古いのだけど。
マスコミはあたかも原発事故による大発生のような書き方をした。
もともと、小児甲状腺がんは100万人に数人程度なのに
福島では38000人で10人だという。
だから、30倍から50倍の発症だというのだ。
理数があまりお得意でなかった人は「たいへんだ」と騒ぐわけだが。
そもそも、甲状腺がん放射線との関係は発症まで5年程度かかると言われる。
福島県内の一部の地域は放射線量が高かったとはいえ
5年で高い確率で発症するほどと地域はごく僅かであった。
実はこの数値は原発事故時の基礎データとしてとったサンプルである。
早い話が100万人に1人ではなく、1万人に1人が基準であるということ。
これがスクリーニング効果という。
症状の出ていない子供に精密検査を行って潜在的な患者を発見したにすぎない。
というわけで、前置きが長くなったが
東京で発生したデング熱騒ぎも実はスクリーニング効果ではなかったのか。
70年ぶりの感染だというが、こんなに簡単に広がりを見せるのであれば
もともとあったと言ってもおかしくない。
症状が高熱程度で1週間で回復してしまうから、かなり多くの人は夏風邪ひいたとしか思わない。
空気、粘膜、汚物から感染しないので、病原体としてはかなり軽い部類だろう。
それを、何らかの拍子でウィルスが発見されマスコミが騒いだもので70年ぶりとなったのかも。
あとは疑いのある人を片っ端から検査すれば次々に見つかるわけで。
去年までの70年間、本当になかったのか、あったけど見つからなかっただけなのか。
今さら、検証もできないだろうけどね。