代ゼミ、20拠点閉鎖へ

少子化とはうまい言い訳を考えたものだ。
もし、少子化が原因だとすればいまさらである。
もちろん、突き詰めていけば少子化が原因なのだろうけど。
先日も大学で講義を受けたが、講師の先生が言うには
今や大学に入る生徒は52パーセントだそうだ。
この数字がどのくらい信ぴょう性があるかは分からないが、そんなものかもしれない。
50パーセントとはすごい数である。半数である。
よくよく考えてもらいたい。
公立の小学校や中学校の平均、半数に当たる人はどんなものだったか。
勉強がよくおできになるとは間違っても言えないレベルである。
そんな人達が大学に入学しているのである。
早い話が、希望すれば、かつ、金があれば入学できるそうである。
もちろん、公立系や有名大学は希望するだけではダメだが。
もう一つの問題は大学が乱立しすぎたこと。
20年ぐらい前の高校義務化のような感じになって
どんなバカでも希望すれば高校のように大学に入れるという仕組みになった。
おかげで私立高校は生き残りに大変な苦労をすることになる。
逆に公立高校は軒並み学力の低下が問題となる。今の大学がその状況だ。
学力の低下はゆとりのせいではなかったとも言える。
もう一つは格差社会
勉強していい大学に行こうという人と、勉強なんかしなくてもなんとかなるという人に分かれた。
今の時代、帰宅してから1分も学習しないという高校生が半数近くいると言われる。
その勉強して大学へ…という子供の数は全体からすれば数パーセント程度。
有名大学と予備校はその客を奪い合っている。
少子化と乱立と低下のトリプルパンチ。
受験戦争などと悪く言われていた時代は実は良い時代だったのかもしれない。
偉そうに批評しているが、そういう私は当時の落ちこぼれであったのが悲しい。