NHK「八重の桜」平成の大河ワースト3位

大河ドラマは基本的に面白い。
脚本もよく練られているし、なんといっても俳優がオールスター。
私はほとんど見ないのだけど、見る人は毎年見る。
ここがポイントで見る人しか見ないのである。
大河とは時代劇という設定。
人気があるのは戦国時代と幕末。
ここだけやるという手もあるがそれではちょっと、ということで
違う時代もやっているわけだが。
NHKもちょっとズルくて、例の宮崎あおい篤姫の味をしめて
幕末+女性にひっかけた。
がんばれ福島にもひっかけたかはビミョーだが、下心がみえみえだ。
ネタ切れといえばそれまでだが、同じモデルのドラマはいくらでも存在する。
主役の知名度で何とかしようというのもなんとも。
大河で低視聴率でポイントなのが
最近では04年『新選組
鬼才三谷幸喜の脚本ということで話題になった。
私は楽しく見ていたのだけど、三谷独特の人物描写が毎年見るというお年寄りには不評。
17.4に沈んだ。
しかしながら、ここで三谷が起用した若手はみんな今活躍している。
いつもオールスターである必要はない、と三谷幸喜は主張しているかのようだ。
もう一つは、古く、昭和59年『山河燃ゆ
巨匠山崎豊子原作、松本幸四郎大原麗子主演とくれば面白く無いわけがない。
放送期間中存命であった人物が登場人物として描かれた唯一の大河作品である
(作中の人物では西春彦と鈴木貞一昭和天皇が該当)。
つまり時代劇でなく現代劇。
山崎豊子独特の徹底的な取材による細かい描写と伏線。
これも嫌われたようで、当時としては低い21.1というデータがある。
これ以降NHKは時代劇路線を貫くことになる。
私のようにテレビは報道のみでもいい、と思っている人に
NHKの過酷な課金は納得出来ない。
オールスターへのギャラのためドラマや歌番組に多額のお金を使っている。
せっかく地デジになっているのだから報道とバラエティに区分して
課金を変えるなどの工夫がほしい。
もしくはせっかくの多チャンネルの地デジなので報道と総合とにチャンネル分けもよい。
報道だけなら400円とか800円とか。
贅沢なドラマや贅沢な紅白が見たい人は2000円というのはいかがだろうか。