先週見るだけだったアコードHVを試乗した。
アコードは先代から全幅1800を越えるフルサイズ。
日本市場よりアメリカ市場を主として設計されているクルマだ。
今回は1850とさらにでかくなっている。
今時、1800はゴルフでもベンツAでもCセグメントは標準。
当然、アコードは一クラス上だから1850は致し方ないのか。
カタログには客の身長を185cmに設定して設計したとある。
私は183cmなのでこういう話はありがたいが、どう考えてもアメリカ向けの売り文句だね。
というわけで、シートに座るとしっくりくるポジション。
私にはありがたいが。
このHVシステムは低速では全てEV走行。
エンジンが回転するときは全て充電のみだそうだ。
今日は梅雨明けということもあり外気温は33度。
エアコンをかけているせいか、エンジンが回っている時間が長い。
エンジンの振動はかなり抑えられている。
アクアやプリウスのような振動は感じられないのが良い。
原則的にモーターのみの加速だがなかなか良い。
パワーを感じられる。
それもモーター特有と言うよりはエンジンの加速に近いのが良い。
ブレーキはかなり良い。
回生ブレーキなのに踏んだ感じはかなり自然で違和感なし。
燃費のためにかなりの回生制御をかけているはずなのにね。
30キロの燃費ということでいろいろ工夫がされている。
一つがパワーのマネージメント。
エアコンのコンプレッサーは電動。ウォーターポンプまで電動だそうだ。
つまりエンジンは単純に充電のためだけに動くというからすごい。
シャーシはしっかりしているが重厚という感じが薄い。
乗り心地はすこぶる良いのに。
シャーシにアルミを多用しているとのこと。
重量がかなり軽減されていて、コーナリングでも段差を乗り越えるときも軽い感じがする。
そこでポイントとなるのがコーナリング。
ハンドルの動きにリニアに反応はするのだけど、それほど『曲がる』という感じがしない。
アコードはユーロRがあったくらいハンドリングには期待してしまう。
良くも悪くもフツーのクルマのハンドリングだ。
個人的にはもう少しホンダらしさを出したほうがいい気がする。
最先端の技術をてんこ盛りなのだけど、ホンダらしさと言うよりはアメリカらしさを優先してしまった感。