ゴースト・オブ・マーズ

鬼才ジョン・カーペンターの2001年の作品である。
SFホラーとの話だったが、舞台が火星という設定以外ちっともSFしていない。
クレジットをみると音楽にもジョン・カーペンターの名前が見られる。
映像もポップな音楽もいかにもジョン・カーペンターなのである。
途中から見るとゾンビ映画なのだけど厳密に見るとゾンビではない。
そもそも身体を未知の形のない生命体に乗っ取られるというだけで
死者ではないし殺されたら復活しない。
ところが血をたらたら流しながら襲ってくるので、映像はゾンビ映画になってしまう。
得体のしれない浮遊物をゴーストとしてしまうのはちょっと納得出来ない。
それでも、謎解きしながら後半の格闘シーンへと盛り上がっていくのはさすがだ。
とは言ってもストーリーはあまりにもつまらなくて早送りモードで大半を観た。
この映画の一番の見所は主役の女優ナターシャ・ヘンストリッジの美しさ。
その上、見事なアクションである。
スピーシーズと同じ人に見えなかった。
あの時はよくも悪くもいかにもモデルという感じだったけど。
この作品ではしっかりストーリーに溶け込んでいた。