ストロベリーナイト-インビジブルレイン

全部カタカナだが日本の映画である。
私は原作もテレビドラマも知らなかったのだが有名だそうだ。
私は何がなんだかわからなかったが、話題の人気シリーズということで観た。
刑事ドラマ、主演が竹内結子、脇を今人気の西島秀俊が固める。
PG12指定がついていたように思えるが、死体や殺人のシーンもいかにも12程度。
テレビ的な映像である意味日本映画というよりテレビドラマらしい。
ストーリーだがそこそこおもしろいのだけど、どうものめり込めない。
この手の話ではどんでん返しが楽しいのだけど、一応伏線を張るべきだろう。
大沢たかおが犯人でないのなら誰が…と思っていたら、いきなり真犯人。
ちょっとズルいよね。
伏線が無いからだれでもOKになってしまうよ。
もう一つ残念なのが、キーパーソンとなった男の子。
生い立ちが大変だったところまでは良かったが、ヤクザとどう繋がったか
また、部屋にあった情報機器については「コンピュータの仕事をしたことがある」の一言。
ストーリーのディテールがあまりにもいい加減だ。
ラストの三浦が会見で告白するシーンも中途半端だったなあ。
ひどいと思ったのは記者役たちの方で、いきなり9年前の小さな事件の話を切り出したのに
それはおかしいだろ、という感じで食って掛かっている。
昔の小さな事件が関わっていたということは初めて知ったのに。
さらに、盛り下げてしまったのが竹内結子
美しき警部補という設定だが、男まさりというには演技に無理がある。
最初の方で捜査会議でやりあうのだけど、どう見ても負けている。
さらに、ヤクザとのカラミでもとても捜査一課の敏腕とはいえない、フニャフニャ。
竹内に合わせるため刑事たちのアクションシーンが一切ない。
さらに、竹内が一人で勝手に捜査を続けるところ。
相棒はそれを正当化するために特殊な部署を設定したが。
竹内は捜査一課でそういう行動や上司に背く行動が取れない立場のはず。
アチラコチラで無理な設定が鼻についてストーリーに入り込めない。
さらに、本来このストーリーの根幹となる大沢や竹内の生い立ち、
それに伴うサブストーリーもほとんど省略されていて重みがなくなってしまった。
きっとTVシリーズを見ていればわかるのだろうけど。
最近のテレビ局製作の悪いところで、大作とかスペシャルというのを
ストーリーやアクションでなく、ただお金のかかった脇役を使うことと思っている。