マツダ・シャンテの思ひで

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ああ、私の青春のクルマである。
18で免許をとって初めて運転したクルマである。
また、360軽免許を持つ父が初めて購入した新車である。
親子で初めてのクルマがマツダ・シャンテというのがなんともエキセントリックである。
マツダはすでに360の軽はキャロルなど作っていた。
が、何を思ったか新世代の軽を作ってしまった。
特徴はロングホイールベースである。
ボンネットのある軽にしては室内はゆったりしていた。
そしてFRである。
室内は広いけどちゃんとプロペラシャフトトンネルがあるのがおしゃれだ。
エンジンは水冷2サイクル2気筒。全然パワーがない。
まあ、当時の軽なんてみんなこんなものだったが。
カローラやサニーがよく回るエンジンを積んでいただけに『軽は軽』と思わせた。
河口湖へドライブ中フィルタが詰まってエンジンが吹けなくなってなんとか帰ってきた時以外
大きな故障もなく私の愛車として活躍してくれた。
高速に入っても最高速は80キロちょっと、何度も書くが当時の軽はそんなものだったけど。
18の時に2週間かけて北海道を一周したのがなつかしい。
フォグランプをつけたり、ラジアルタイヤに履き替えたりしながら大事に乗っていた。
就職したあとも通勤用にしばらく使っていたが、同僚が病気の父親が360を探していて
譲って欲しいとの相談を受けた。
持ち主の私の父に相談すると快諾、売られていった。
同僚の父親の最期を看取ったあと、廃車になったと聞いた。