神様のカルテ-櫻井翔宮崎あおい

原作を先に読んでいた。
ちょっと甘々なのだけど、独特の世界観があって引き込まれる。
悪人が登場しない、誰もハッピーエンドにならない。
パンチに欠けるけどやけにリアルである。
舞台が信州松本というのも私にはリアルに感じた。
という先入観で映画を見たのだけど。
まず、舞台の松本。
数カットでアルプスが映ったくらいで松本のどこかを特定できるシーンがほとんどない。
松本城も小さく見えた程度だったし。
松本は良い街だからもう少し観光的な要素があってもストーリーに差し障りは無かろう。
主人公の役者に賛否あるようだが、良くやっていたと思う。
妻役は原作のイメージ通りだな。
というわけで、原作のできが良かったからか、原作に忠実な映像である。
残念ながらフィルム感が強すぎてハイビジョンでなくてもいいという感じの仕上がり。
ストーリーを知っているせいもあるが2時間は長いと感じてしまった。
原作を読んだ人には見どころがほとんどない、残念な作品であった。