バチスタ、ゼネラルルージュ、ジーンワルツ

先日WOWOWで放送した海堂尊原作の映画を週末に一気に観た。
バチスタとゼネラルルージュは舞台も役者もほぼ共通の連続ドラマ風。
適度に笑いもいれたりしてエンターテインメントとして成功している。
主人公の田口が女優というのには当初は抵抗もあったが
TVドラマの田口と比べるとちょっとはましかなとも思える。
随所に海堂尊持論の『死後画像診断』が絡んでくるのも面白い。
最新作では(アリアドネの弾丸)ではそれ自体を真ん中においたストーリーになった。
さて、ジーンワルツは殺人事件ミステリーではない、どちらかと言えば社会派。
代理母不妊治療などそれなりに医療問題をうまいこと取り上げたわけだが
どのような結末にすれば一番良いのか難しいと思う結末だった。
早い話がハッピーエンド。
赤ちゃんの顔を映していれば観客はみな満足すると思ったか。
ある意味、医療現場からすれば母子ともに健康で退院させた所でハッピーエンドだな。
しかしながら、20歳の子に父無し子を無理に産ませるいきさつにちょっと首を傾げる。
(20歳の子に、の子はあえてそういう漢字を当てた)
途中から早送りしたくなるようなテーマの割に内容の薄い作品に感じた。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸