線量計で正義の味方

私の周りにも線量計を振り回して、高いの低いのと騒ぐ人がいる。
うちは小さい子供がいるから心配だ、と胸をはる。
マスコミも線量計片手に大騒ぎを助長する。
もう、いい加減にして欲しいものだ。
さて、本題。
先日の世田谷での放射性物質騒動。
3マイクロシーベルト/hの検出とある。
その後の年間線量は3*24*365=26280
すなわち26ミリシーベルトになると騒ぐのである。
年間線量は人に対してのものでその場所の線量と同じ考えでいいのだろうか。
例えば、通学路になっている所が3マイクロシーベルト/hだとする。
その家の前を歩くとすると、普通の速度で15秒かかったとする。
朝と帰りで30秒。
3/60/2=0.025マイクロシーベルト
年間では9.1マイクロシーベルトになる。
1ミリシーベルトの100分の1以下である。
高い線量の中でずっと働いていたり生活していればそれなりに年間量は増大する。
ところが、普段の生活圏では0.1マイクロシーベルト/h以下なのに何秒か被曝しただけで
重篤な病気にはならないはずである。
線量の高いところは側溝などの吹き溜まりである。
そんな所で長い時間生活している人は殆どいない。まして子供ならなおさら。
それを単純に線量計振り回しては年間20ミリシーベルトを超えるなどと
騒ぐ団体、それを堂々と報道する姿勢が理解出来ないのである。