人間の感覚とはあやふやなものである。
最近、地デジ初心者の先輩からいろいろ聞かれる。
あんまりうるさいから休日にお宅を訪問した。
録画したものをDVDにダビングしているのだそうだ。
一日の大半をそれに使っているという。
たかだか数枚のダビングなら1時間でできそうなものだ。
調べてみると興味深い発見。
レコーダーは東芝のハイビジョンレコーダー。
ただし、これはハイビジョンで録画できるというだけでブルーレイ対応ではない。
そもそもこの時の東芝は独自のハイビジョンフォーマットがブルーレイに負けて
HDでもBDでもない時代。
そんな時に地デジ入門に東芝レコーダーを買うとはすごい。
次にダビングしたDVDは他のDVDプレヤーで見ることが前提。
ということはこの時点でハイビジョン録画の意味が無くなっている。
さらに驚いたのはこのハイビジョンレコーダーと新しいアクオスとアナログで接続している。
それも黄赤白のケーブルである。
この時点でSD画質以下になってしまう。
つまりテレビもレコーダーも地デジ対応なのにアナログ画質で見ていることになる。
そこで私の進言。
録画はSPにすればよい。
そうすればダビングが1倍速ではなく正規の8倍速になるので15分程度ですむ。
その上、HDDの消費も5分の1に抑えられる。
どうせすべてSD画質録画、アナログ接続なので問題はない。
ところが、そう言うと先輩はハイビジョン録画でないと画質が悪いというのだ。
その画質が悪いというDVDを調べてみるとLPでダビングされている。
早い話がどんなに説明してもわかってもらえない。
というわけでこの先輩は今日もハイビジョン録画して1倍速でDVDにダビングして
DVDプレヤーをアナログ接続したアクオスで見ている。