若かりし頃、貧乏だった我が家が(今でも似たようなものだが)乗れるといえばサニーかカローラ。
私が子供の頃はチェリーなる優れたクルマもあった。
これら日産のコンパクトカーは昭和56年ぐらいまでA型OHVエンジンだった。
これがよく回る。
サニーGXやチェリーX1などは、ワンメイクスの登竜門だった。
トヨタのGT系はこの当時2TG、こちらも名機と言われるエンジンである。
どちらのエンジンも素晴らしかったのだが、53年規制をクリアするのがやっと。
最終型はヘロヘロのエンジンだった。
それでも2TGは生き残ったDOHCとして人気を維持していた。
その後、昭和50年代後半になると排ガス規制後の新世代エンジンが出てくる。
小型車にはターボの波が押し寄せて、スターレット、マーチからターボ車が並ぶ。
ターボの影にはなったが日産はA型に変わってE型にチェンジ。
このE型がツインカムのようによく回るのであった。
同時にサニー、ライバルカローラがFF化される。
サニーにもターボ車がラインナップして思えば楽しい時代であった。
このころ、残されたFRカローラが名車の86レビントレノである。
2TGにかわる4AGが投入され長く親しまれることになる。
こんな夢のような時代を知っている私たちには、サニー復活のニュースはちょっとワクワクするのである。