ノウイング (ニコラス・ケイジ 主演)

去年、公開時には盛んにCMを流していた。
DVDになったら観ようと楽しみにしていた。
先入観なしにみ始める。
まず、音が良い。
今回は5.1chでの視聴だったが十分音の良さが伝わってくる。
謎の少女が描く数字の羅列。
そして、いよいよニコラス・ケイジが出てくる現在に。
50年前の数字の手紙を入手し謎解き。
そしてそれに符合するように事件が起きる。
その緊迫感、CG、音響とよく出来ていた。
ところが後半になってちょっと流れが変わってくる。
なにやら人類滅亡になるそうだ。
そして感動のラストへと向かうのだがここからはどうでも良くなった。
親子の別れ、そしてこれまでのミステリーは全て謎の宇宙人のせいになった。
最後は天国のような場所を走っているシーンで終わりである。
アマゾンの批評でもかなり多くの人がこのオチはないだろうと酷評。
ここまでお金をかけた映像でありながらこんなオチにしてしまうのか。
どうもアメリカの宗教観があるとの見方。
それにしてもこれではつまらないとハリウッドの現場では意見が出なかったのかな。
この手のオチはちょっと前だとジョディ・フォスターの『コンタクト』か。
前半は科学者が宇宙からの謎の○○を解明していくという話だったが
ラストは天国のようなお話に転換。
ちょっと前は『地球が静止する日
古くは『2001年宇宙の旅』もラストは訳がわからないと賛否があった。
最後に謎の宇宙人にすべて押し付けておしまいというストーリーは勘弁して欲しい。