TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

久しぶりに映画鑑賞。
比較的新しいクドカンの映画である。
冒頭バス事故で死んでしまう、というのは東野圭吾のストーリーを
思い浮かべてしまうが、話は思わぬ方向へ。
クドカンは次にどうなるかを全て裏切ってくれる。
その上、伏線を張り巡らしてハチャメチャな話を
きっちり絡め取っている。
クドカンは相当なロックマニアなようで、
ロックバンドやそれにまつわる話を散りばめて。
支離滅裂なネタを2時間でまとめるというのは
才能がなければできる話ではない。
強いて言えば、このハチャメチャ感のターゲットをどの層に置いているか。
初老の私の年代はちょっとついていけない感がある。
かと言って若い人にジミヘンは左利きなどというギャグは難しい。
こういう理屈を楽しめる人と、アシカやカマキリになるのを楽しめる人と
幅広く、というのがクドカンの世界観なのかな。
面白いのは、地獄の世界観。
資料を元にして(ストーリーでは高校生が読んでいる本)
解説めいた場面も多く出てくる。
天国より地獄のほうが…というオチが笑えた。