風力発電その2

2. 発電能力
風力発電の難しいのはこのセッティングだ。
プロペラと発電機の大きさは変えられない。
すなわちその大きさや形状に応じて発電する風力の範囲が決まる。
弱い風でも稼働できるようにすると一見良い感じなのだが
エネルギー保存則によって弱い風からは小さな電力しか得られない。
風が強くなると設計上、稼働を止めて機械が壊れないようにいなさなくてはならない。
つまり風のエネルギーを無駄にしてしまう。
そこである程度の風で大きなエネルギーを得られるようにすれば
ある程度の強さの風を待たなければならない。
風が弱すぎても強すぎても風力発電は動かないのである。
大型の発電機になれば当然台風などにも備えなくてはならない。
それなりの強度が要求されてコストにはね返る。
宮古島風力発電所は風速90mという強力台風のおかげで全滅した。
風の強いほうが良いのに強すぎるとダメなのである。